2014/07/08

つい数日前に各SNSにこの製品名だけアップしていましたが、以前からリクエストの多かった製品をこの夏中に発売する予定です。
圧倒的な性能を誇るBOREDオリジナルの特殊添加剤を単体で発売するべきか長年悩んでいましたが、最高の性能を発揮する為にはやはりBOREDオリジナルのベースオイルと混合させる事を前提に考えられて物であり、中々単体での発売は難しい状況であると判断しました。
そこで冒頭にもある以前からリクエストの多かった製品とは。何でもない単純にグリスなのですが、BOREDでも今まで数種類のグリスを発売して来ました。その度にリクエストのあったお客様や販売店へ簡単なリサーチを行って来ましたが、やはりベアリングへの使用や車体組付時にはグリスが信頼出来ると言う事でした。
個人的にはオイルもグリスも理屈は同じと言う考えであり、むしろ市販品で言うとオイルの方が極圧性が高い物が多いんです。
要するに外見の問題なんですね。こびり付くイメージと言うか、固形状の信頼感。
ただ、例えば粗悪なリチウム系鉱物油ベースのグリスの場合、非常に早い段階で酸化してしまい焦げた様な匂いがしてオイル分が揮発している。良く見かける機会もあると思います。それに遠心力や圧力がかかる部分では、取り付け時にはみ出してしまうグリスの方が圧倒的に量が多く、無駄にはみ出たグリスを見かける機会も多いと思います。それらは早い段階で酸化し余計な不要物となってしまいます。
それならば浸透性に優れた低粘度で極圧性も油膜性も高いオイルの方が圧倒的に有利なんですが、上記外見のイメージからか敬遠されてしまいます。
さて、少し前にBLACK LABELを限定発売しましたが、その超高粘度バージョンのTPを某プロメカニックに絶賛されました。「こーゆー物が欲しかった」と。
それならばグリスのイメージに極限まで近付く様に超高粘度基油と粘弾性添加剤で化学的にも物理的にも極圧及び油膜性能を上げたリキッドグリス的な物を作れば良いんじゃないかと。要するに過去BOREDが上記独自の理由から製作し発売して来た低粘度グリスではなく、逆の考えとした超高粘度オイルであれば良い。
遠心力や圧力で瞬間的に逃げてしまったオイルも固形状では無いのでゆっくりと流動し元に戻る。これならどのシチュエーションでも触感から安心出来るのではないかと。
固形状ではなくあくまでも液状である事に意味があるリキッドグリス。
そして冒頭にもある様に添加剤の配合割合を多くする事により、希釈して粘度を下げても効果は維持する事も出来る。
実はBLOODY SYNTHETIC LUBRICANT REVISEDのテスト段階からこれを想定内に入れて別製品としてサンプル製作していました。現時点では粘弾性添加剤の配合割合と特殊添加剤の配合割合をテストしているところで、粘度に関しては既に満足いっています。
この夏、恐らく7月中には既存製品にプラスした新たなラインナップとしてリキッドグリス「THICK HEAVY」が発売出来るでしょう。粘度も性能も市販品には無い、全てにおいて妥協の無いプライベートブランドならではの製品となるでしょう。是非ご期待下さい。