2014/10/16

連日非常に多忙な日が続いています。全ての業務を一人で同時進行している為にこのBLOGでお知らせする事項のタイムラインがずれる事もありますが、とりあえず今日はリアルタイムな情報です。
昨日お伝えしましたBORED VITALからリリース予定のバックパックに関しまして現在小物の製作を行っています。バックパック本体はRESISTANT生産につきハンドメイドなのはご承知と思いますが、一見してジップレスなこのバックパックも背面上部にはメイン気室へアクセス可能な止水ジップが一カ所のみ配置されています。そのジップ引き手は雑な操作性も視野に入れ、既存の引き手ではなくガイドラインを装着するつもりです。そのガイドラインは一般的に使用され定評のあるダイニーマ製か若干マニアックなケブラー製のガイドラインとなる予定です。いずれにしてもラインの直径が2mm以下と細い為に、ビーズやコードストッパーを通して尻を結ぶのが通常ですが、今回はあえて外径6mmで内径4mmのカーボンパイプを使用するつもりです。通常このサイズのカーボンパイプは繊維方向が一方向の見た目地味なUDカーボンが主流となりますが、今回使用する物はあえて特注生産した画像の様なクロス平目3Kカーボンパイプを使用しています。
4mmのマンドレルに1mm厚になる様カーボンシートを巻いて炉で焼き入れした正真正銘のドライカーボンです。
それをBOREDにて30mmに切断し端面を旋盤にて面取り加工しています。この地味な作業が終わると今度はレーザーマーキング業者へ引き渡しロゴのマーキングが行われます。
カーボンへのレーザーマーキングは表面の樹脂部がマーキングされるだけで色がつきません。ただ、触ると分かる文字に沿ったヘコミにて確認出来るレベルです。このマーキング自体が滑り止めとしての効果となりそうなので、あえてシルクプリントではなくマーキングとしました。
今回のバックパックは通常どうでも良く思われる部分にも拘ってみました。とりあえずこのバックパックに関しては最終サンプルをお見せするまでの間は小出しで詳細をお知らせして行きたいと思っていますので日々チェックをお願いします。