2014/12/16

先日よりBOREDチューン及びBOREDオイルなどの詳細を改めてこのBLOGへアップしていますが、今回はBOREDチューンの真髄とも言える研摩チューンの詳細をお伝えします。
画像は使用済みのNJS競輪BBを研摩チューンし終えた画像ですが、カップ&コーン共にBOREDにて研摩を行い、ボール&リテーナーには特殊皮膜を生成してあります。
最終的には1500番までの研摩となっていますが、難しいのは元々の切削跡などを取り切らない精度で研摩する事。イメージで言うとヘアラインの大きな山谷はそのままにしておき、その上にある小さな山谷だけを取り去り研摩する。つまりメーカーの製品精度を極力変えずに表面に近い部分だけを研摩すると言う事です。
なのでBOREDの研摩チューンではコンパウンドは基本的に使用しません。表面処理としての研摩では無いので仕上げる必要が無いからです。
単純にピカピカの表面仕上だけに拘った美観目的の研摩だとメーカーの製品精度や角度などを変えてしまう事になり、大袈裟な言い方とすれば製品として壊していると言う事になります。
あくまでもメーカーの製品精度を尊重し摩擦抵抗の妨げになる部分だけを減らす目的の研摩となります。研摩精度としてもおよそ1/1000程度に収まっていると思いますのでほとんどメーカーの製品精度を変えていないと言えるでしょう。
そう書いてみた物の実物は十分な鏡面研磨状態になっています。
研摩前と研摩後をダイアルゲージで見れば一周は大体一目盛りの公差内です。これは完璧にOKの範囲内だと思います。
この作業は旋盤が無くては出来ない作業です。一点支持の研摩だからこそ行える作業となりますので、バフやリューターでは絶対に不可能です。そしてこの研摩方法はBOREDがオリジナルで始めた物であり、それに付随する治具類も当然オリジナルとなっています。
年内のチューニング作業全般は12月19日期日でお預かりした物までとなりますので、ご依頼の場合はメールにてお問い合わせ下さい。