2015/01/27

最近は有り難い事にチューニングのご依頼が増えていますが、本日からFULCRUMのRACING SPEEDのチューニングを開始しました。
典型的なカップ&コーン構造なので各部の研摩と高精度なボール及びBORED METHODオイルへの変更により非常にスムーズな回転を長期的に維持する事が可能です。
特にカンパやフルクラムに関し注意点となりますが、リアカセットボディ内の潤滑油選択を間違えると破損に繋がる場合があります。
れは過去の経験上からの持論からで、高粘度なグリスは絶対に使用しないで下さい。カセットのスプリングがグリスの粘度に負けてしまい適正にストロークしない場合があります。レスポンスも悪くなり日によってラチェットの動きや音に違いが出て来る場合があります。特に現在の様な低気温な状況ではグリス粘度も大幅に高粘度化してしまい更に要注意です。既にそう感じている人は早めに対応して下さい。
BORED METHODのラインナップではカセットボディ内へはTHICK HEAVYを推奨します。粘度変化が極限まで少ないベースオイルながらも摩擦摺動部のフリクションとプレッシャーを最大限に抑え適正なスプリング及びラチェットのレスポンスを維持出来るはずです。
また、レースなどの場合においてはTHICK HEAVYにABSOLUTEを1対1の割合で混合していただければ更にレスポンスも良く油膜強度としては最強となるでしょう。
と言う事で先日から出荷ラッシュが続いていますが、頃合いを見てチューニング作業を順次行っています。
ベアリング各部のチューニングご依頼はinfo.bored@gmail.comまでお問い合わせ下さい。