2015/03/09

突然ですがBORED METHODオイルの裏技的使用方法としてまずは今回、超高粘度極圧減摩液状グリスTHICK HEAVYの裏技的使用方法をご紹介します。
本来このTHICK HEAVYは極限まで粘度を上げる事により、一般的な固形グリスよりも浸透性や流動性を上げながらも極圧性や減摩性を向上させた独特の液状グリスと唄っているオイルです。
車体の組み付けに使用する事が可能で、荷重や衝撃からも金属を強靭に保護する特性を持っています。液状でありながら金属への存在効果は化学的にも物理的にも非常に優れている為に一般的な固形グリスよりも強固に付着&吸着します。
さて本題ですが、例えばパーツ同士の物理的精度により異音や干渉をどうしても解決出来ない場合、個人レベルでの解決策としてはアタリが出るまで待たなければならない事があります。それはつまり経年と摩耗が解決すると言う事ですが、決してネガティヴに諦めると言う訳ではありません。
様々なメーカーのパーツで組まれた場合は特に各社の基準となる精度差や合格点が異なります。それを物理的に解決するには専用の測定器で計測しあらゆる工作機械や専用工具を用いて精度を修正し解決させます。ただ、それには当然ながら相応の金額が生じ、またそれでも解決出来ない場合もあります。荷重など動的精度による歪みや撓みが生じる事で起こる原因では中々解決する事が難しくなります。
そこで本来の使用方法ではありませんが、オイルによるエマージェンシー的な使い方で解決させる方法もあり、それはある意味ポジティブな解決策と言えます。
使い方は簡単でBORED METHODのTHICK HEAVYをご使用いただきます。欲を言えばTHICK HEAVYABSOLUTEを5%~10%添加する。これを異音や干渉しているであろう部分へ十分量を注油し暫く様子を見る。これで上記が解決出来た場合は暫く定期的に注油を続けて下さい。
これにより製品同士のアタリが出るまでの間、常にTHICK HEAVYが油膜として最適な金属表面の保護を行いながら過度な摩擦を上手く低減させ、最小限の精度誤差で製品同士のアタリを馴染ませます。
特に足回り全般に見られる症状ですが、ベアリングとロックナットやベアリングとシャフトなど、また特にチェーンリングやギアとチェーンとの相性は特に多く見られる症状です。製品の製造都合上、正確な真円でないチェーンリングやギアはどこか一部が偏心しています。その部分にチェーンのピッチが重なると張りが乱れテンションが変わってしまいます。その事で異音や振動を感じる事になりますが、暫く漕ぎ続けていると治まって来た経験もあるかと思います。これは金属同士の摩擦消耗によるアタリが出た事の証明です。
それを自然と無理なく促進させてやる為には必ずオイルが必要となり、定期的に注油し続ける事でスムーズなアタリ出しをする事が出来ます。
本来摩擦の低減や圧力の低減を目的としているTHICK HEAVYでは特に有効となり、ABSOLUTEの超高性能な特殊皮膜生成も同時に促進させる事で更にスムーズな解決策となるでしょう。
裏技的な使用方法ですがお試しいただく価値はあると思いますので、ご自身でのパーツ組付時や交換時などに一度お試し下さい。
別件の追記として誤解されがちな事なのですが、オイルの耐久性は粘度だけが影響する訳ではありません。よく低粘度のオイルは寿命が短いと誤解されがちですが、それは物理的に垂れ落ちてしまったり飛び散ってしまうイメージが強いからです。これは全くの誤解で物理的な吸着効果が薄れても化学的に吸着している場合において粘度は関係なく油膜が必ず存在しています。もちろん高粘度であれば油膜自体の厚みも影響しより安心ですが、BORED METHODの場合は化学合成オイルの分子結合効果と粘弾性添加化合物による物理的効果によりオイルの粘度は関係なく油膜が存在しています。
上記の事を懸念してBORED METHODオイルで済む箇所へも市販の固形グリスを使用していたとすると完全に損していると言えるでしょう。フリクションの低減やオイルの性質的寿命を考慮すれば市販の固形グリスよりもBORED METHODオイルを使用した方が遥かに有利です。
各種BOREDMETHODオイルの詳細はBORED STOREよりご確認下さい。