2015/10/29

BORED METHODオリジナルオイル中で定番と言えばLIGHT DUTYとTHICK HEAVYの2種類となります。そして新たなジャンルでも好評をいただいているのがKRAKENとGOLYATです。
そのLIGHT DUTYが先日マイナーチェンジした旨はお知らせしましたが、このタイミングで改めてBORED METHODオリジナルオイルのポリシーをご説明致します。
先ず本来LIGHT DUTYを生み出す経緯として、低粘度ながらタフなチェーンオイルやシールドベアリングオイルをターゲットに設計しました。そのターゲットは今も変わりありませんが、今回のマイナーチェンジにより若干ながら粘度が高くなっています。
それは他社と比較し高配合率を誇るBOREDのオリジナル添加剤がマイナーチェンジした事に準じて必然的に粘度が高くなってしまったのですが、結果的にその事はBORED METHODオイルラインナップにとっては良かった事だと思っています。
それはKRAKENGOLYATと言うオイル市場の中で最も低粘度で且つ流動性に優れたオイルが存在している事があり、それらとの決定的な粘度差を実現出来たからです。
古くからBOREDをご利用いただいている常連さんであればご存知の様に、BOREDの提唱するオイル論と言うかポリシーとして、先ずは油膜性と極圧性があり次に粘度抵抗を低減させる目的があります。
簡単に言うとオイルは常に油膜として存在していなければならず、同時に摩擦を低減させる事だけを目的としていれば良い。更にそれがクリアー出来たとすれば極力粘度を低くする事によりオイル自体の粘度抵抗が減り必然的に速さや軽さを体感する事が出来る。そんなところです。
もちろん成分的には業界のトレンドに流されず、固形添加剤や環境及び生物に悪影響を及ぼす様な塩素系添加剤または重金属系添加剤は一切使用しない化学合成ベースオイルである事。これらが大前提となっています。
フィッシングシーンでもスケートボードシーンでも全く同じ理論で展開しているのがBORED METHODのポリシーです。安易に「速い軽い」と唄っているオイルには何も決定的な裏付がなく、それは右に習えのコピペに過ぎない製品だからと察しています。事実各社共に同じ様なキャッチコピーになっていないでしょうか。
BOREDの理論は常に油膜が存在している事で、想定出来る回転、荷重、摩擦、衝撃から金属面を保護する事が出来ます。保護とは油膜がクッションになり金属同士の直接接触を極力防ぐ事により焼き付きを回避すると言う事です。その焼き付きが回避出来れば摩擦によるパーツ精度の狂いが生じません。つまりパーツ自体が長く安定して使用維持出来ると言う事です。
そしてその油膜がなるべく薄いながらも強靭に存在し、オイル自体の粘度が低ければ摩擦の低減や各部への浸透に繋がり、更にはオイル自体の粘度が回転や潤滑の抵抗になる事が少なく済むと言う事です。
誤解も多いのですが、ベアリングで例えるならドライ状態、つまり何もオイルを使用していない状態が一番速く軽い状態となります。ただ、それでは金属同士が直接摩擦しているので、アッと言う間に焼き付きを起こし故障します。一般的にオイルを使用するとヌルヌルした印象からか速く軽くなると思われていますが、それは全くの逆で大きな間違いです。
こうした事を全て持論のポリシーとして継続し、都度マイナーチェンジやアップグレードを繰り返しながら12年生産し続けているのがBORED METHODオイルです。
年内にはBORED METHODのお取り扱いDEALERの店頭をお借りし、この様なオイル設計理論と各種ラインナップの使い分けやオイルの混合カスタムによる裏技などもお話し出来る機会を設けられたらと考えています。
先ずはBORED METHODオイルをご使用いただき、他社製品と比較した油膜の存在率と劣化の少なさを体感していただければと思います。
引き続きBORED METHODオイルのご注文はBORED STOREまたはBORED METHODのお取り扱いDEALER各店よりお待ちしています。