2017/02/09

誤解もあると何なんで敢えてパーソナルネタとしてSO WHATカテゴリーにて書いてみます。
先にアップしました様に本日納品しました別注生産の10minutesオリジナルグリスを大々的にプッシュしている訳として、BORED METHOD史上では初となる材料と粘度が想定外に良い仕上がりだったからです。
BOREDが今まで別注生産したグリスやオイルの実績として、T19のスケートボードオイル、DECADE WORKSのフィッシングリールオイル、BLUE LUGのサイクルオイル&サイクルグリス、tokyobikeのサイクルオイル、25LASのサイクルグリス、KODOMO DEPOTのランニングバイクオイル、FESNのスケートボードオイル、tempra cycleのサイクルオイルがあります。
これらの別注生産としてはBORED METHODのポリシーであるシンセティックオイルの重要性から低粘度でも安心して使用出来る油膜性能を納得した上で生産させていただきました。
もちろん自転車メカニック時代から既に長年の実績がありましたので、低粘度〜中粘度は得意分野だったからです。
またブッチャケてしまうと高粘度化させるのは比較的容易なのですが、低粘度化させるには溶剤などを使用したインチキをしない限り難しい事情がありました。
それなのに今回の10minutesは高粘度高粘着なグリスで、しかも耐水性や耐久性を重視した物が欲しいと。は?
全くBORED METHODのポリシーとは真逆なリクエストだった訳です。そこで、昨年から材料業者や添加剤業者へのサンプル請求などを行い、提携業者への相談から始まり色々と試行錯誤してみた訳です。
その結果、昨年末頃にようやく見つけた材料が非常に良い。だけど高い。けどもう行くしかないと言う事で具体的にスタートさせてみました。
手持ちのオリジナル材料や添加剤との相性を見て、調合させる形で生産するのであれば対応出来ると言う確認を経て、いよいよサンプルテストやフィールドテストを行い始めました。
基本的に上記の過去別注生産オイル&グリスはBORED METHODの手持ち材料から各種を選択した調合により生産されています。つまりほとんどの場合はBORED METHODの使用オイル&グリスとは同一材料が使用されていると言う事です。セミシンセティックは除きますが。もちろんそれでも配合量や配合比においては無限のバリエーションとなるので、ある程度的を絞って実際のサンプルを生産した上で上記ショップやブランドで判断をいただいて来ました。
それが今回はゼロからのスタート。しかも初めての材料と初めての粘度。メンドクサイけど面白い。それが今回完成した際の喜びと共に、素晴らしく優秀なグリスとして完成した自負として大々的にプッシュしている事となった訳です。
この度の10 GREASEは一般世間では最高級グリス、サイクル業界では高級グリス、フィッシング業界では並の価格なんです。
フィッシング業界のオイルやグリスは容量に対しての価格設定がベラボウに高過ぎる。10gまたは10mlも入っていないのに数千円なんてザラに存在している。これは必要量や使用量の問題もあるかと思いますが、一応業界の隅っこでガレージブランドとして携わっている身としては、もうパラダイスな価格設定ですよね。これで売れるならそうしていたい。
一般世間での高性能グリスとしては100g単位で数百円、サイクル業界では100g単位で千円〜数千円、フィッシング業界ではこれが10gで数千円なんです。gの桁が違うんです。
今回の10 GREASEはレアな材料とユニークな粘性に加え、その耐水性と耐久性からしても25gで¥3200。つまり上記フィッシンググリスと比較すると10gで数千円ならば10 GREASEの25gなら一万円くらいの価格に相当すると言う事です。
これを高いと思うか安いと思うかは上記業界別価格で見た上で判断してください。
では何故10g以下で販売しないか?それはケチって使って欲しくないからです。高いグリスだからと言って必要最低限以下の塗布であれば効果を発揮出来ない場合もあります。
そこで10minutesと打ち合わせを重ねた結果、耐久性を重視した永く使えるグリスとして十分な量を使用してもらいましょうと。
釣りの使用頻度にも寄りますが、一年を通して四季の変わり目にキッチリとしたメンテナンスを行う前提で言えば、淡水使用でちょうど1個を消費する位となり、海水使用であればもう少し消費は増えるかもしれませんが、使用するフィッシングリールは当然ながら型番が大きくなると比例してリールの外見も価格も高騰します。一年で¥3000のグリス消費で5万や7万、または10万オーバーのリールを最高のコンディションで使用出来るなら何でもない価格とも考えられるでしょう。
まぁ価格の件はその位として、何よりもこの10 GREASEの感触や粘性を直接実感していただきたい。その為にも3月位を目処に10minutesで2回目となる説明会を行うつもりです。
BORED METHODとして絶対的な自信作となった10 GREASEの効果と性能を直にお話しさせて欲しいと思っています。
地味に自転車のヘッド周り、ステム周り、ボトムブラケット周りでもかなりの効果を発揮するでしょう。
とにかく是非一度10 GREASEをお試しください。