2017/04/28

51日に発売となりますBORED VITALWASH IN WRにつきまして、早速多くのご注文と共にお問い合わせをいただいています。
その内容として一番多いのは、既存のORIGINAL SIZE WRPRO SIZE WRとの使い分けなのですが、実際に使用している撥水成分の違いから効果や特徴が若干異なります。
先ずWASH IN WRは水溶性の濃縮タイプとなるので手軽に水で希釈して使用出来ますが、その長所としてはやはり対象物全体を希釈水に浸ける事で対象物へ均一な処理が行えると言う点です。
特にシェルジャケット、ポンチョ、テント、タープ、グランドシートなど大きな面積を持つ物へ既存のORIGINAL SIZE WRPRO SIZE WRを使用するとアッと言う間に1本を使い切ってしまいますし、大きな面積へのミストは均一な処理には不向きな場合があります。
そこでWASH IN WRの長所が有効となるのですが、実際のテストではゴアテックス製ハードシェルを1着に処理する場合でおよそ3L弱の水があれば済んでしまいます。いわゆる洗面器程度です。更に残りの希釈水でシルナイロン製のスタッフサックやサコッシュもついでに処理する事が出来ました。
仮に大物のテントや複数のウェアを一度に処理したい場合などは、洗濯機や浴槽を使用する事で20L~25L程度の水に対しWASH IN WRを丸々1本使う事になりますが、それでもランニングコストとしては十分安く済む事になり、更には浸ける事により処理ムラが全く起きない利点も得られます。縫製箇所もポケットもフードも全て均一に処理する事が出来ます。
処理後は成分が浸透付着している事から言えば通常の乾燥だけでも撥水効果は得られますが、今回のWASH IN WRに使用しているフッ素系ポリマーは熱処理を行う事で完璧な撥水効果が現れますので、推奨としては必ず熱処理を行っていただく事をお勧めします。これが唯一の短所と言えばそうなるのかもしれません。
この熱処理に関しては乾燥機を使用するかアイロンを使用するのが推奨となりますが、ジャケットやパンツなどの衣類はアイロンで十分対応出来ると思いますし、タープやグランドシートも同様にアイロンで対応可能です。
ただテントなどの立体物の場合は地道にアイロンをかける手間も時間もそれなりに増えてしまいますので乾燥機を使用する方が便利かもしれません。
ちなみにサンプルテスト結果から言うと自然乾燥後にアイロンを低~中温度設定となる80度~120度で30秒程かけてやる結果が最強の効果を発揮しました。
さて、その逆としてORIGINAL SIZE WRPRO SIZE WRはバッグ、シューズ、キャップなどの立体構造のアイテムや、ピンスポットで使用したい場合や処理時間を短くしたい場合などに有効となります。
これはミストなので誰もが想像つくと思いますが、使用したい箇所周辺のみを狙って処理が出来る事と、溶剤性につき直ぐに揮発して乾燥までに数十分もあれば済むと言う点が長所となります。
ただし対象物が濡れている場合や湿っている場合などはいくらミストしても効果が激減してしまいますので、必ず使用の前と後で乾燥されている事を確認する必要があります。これも短所と言えばそうなるのでしょう。
上記からそれぞれの長所短所がお分かりいただけたと思いますが、何よりもハイキングやフィッシングから帰宅して、泥や汗で汚れたウェアやキャップなどを洗濯機へ放り込み、その濯ぎ洗い中に適量のWASH IN WRを入れてやり、その後脱水してしまえば後は干すだけ。更に自然乾燥し終えたウェアやキャップなどにアイロンをかけてやれば完璧な撥水効果が得られていると言う手軽さは非常に便利だと思います。
もちろんWASH IN WRを処理したアイテムにもORIGINAL SIZE WRPRO SIZE WRをミストする事が出来ますので、ダブルで処理を行えればかなり最強な耐久撥水処理と言えるでしょう。
とにかくキモは完全に対象物を乾かしてやると言う事で、更に熱処理や温風乾燥を行えると最強の耐久撥水性が実感していただける点はBORED VITALのWRシリーズに共通します。
そんな訳でORIGINAL SIZE WRPRO SIZE WRWASH IN WRを上手く併用して今年の梅雨~真夏の雨天対策に是非ご使用いただければと思います。
ご注文はBORED STOREまたはBORED VITALお取り扱いDEALER各店までお問い合わせください。