2013/12/24

タフと言う言葉とライトと言う言葉、相反する様ですが技術の進歩で相乗する効果を生み出します。
例えばカーボンやジュラルミンなど、日本はその開発分野では恐らく最強でしょう。金属や繊維に関し日本はアメリカと並び開発国として相当高く評価されています。
それらはそもそも軍事目的や宇宙工学を始め、航空、造船、自動車など工業の最先端分野の為に開発されて来ました。その応用として医療や建設などにも使用され、その後最終的には一般製品にも使用されています。
自分も普通にネット通販でカーボンやチタンなど加工目的の素材として購入していますし、皆さんもGORE-TEXのジャケットやCODURAのバッグを持っているはずです。
自転車で言えばフレームやホイールなどにも最新軽量素材は既に使用されていますが、何気に一番身近な存在として精密ハイテク高精度な物はベアリングなんです。
ベアリングのボールは使用用途別に精度等級が別れていて、最上級は医療機器や工学機器に使用されており、一般的なベアリングボディは通称ベアリング鋼と言って専用に開発されています。これらを組み合わせて潤滑油を封入する事でベアリングとして成り立っています。最近ではSICセラミックボールやチタンコーティングされた物も価格が落ち着いて来ました。
いくら高級なカーボンフレームとカーボンリムで組んだ車体でも荷重や摩擦が常に起きている重要なベアリングを疎かにすると効果として相乗しません。耐久性を求めるのであればクロモリフレームにアルミリムが最高だと思いますが、スピードやレスポンスを求めるのであれば定期的なベアリングのケアとオイルまたはグリスの選択を真剣に行なった上でのカーボンでしょう。
来年春からリニューアルするBOREDのチューンドベアリングをゼヒご期待下さい。