2014/04/03

全く異常にストレスばかりが溜まって全然発散出来ていない昨今。昨年から釣りに行ってないからでしょうか?
本日よりホビー用、リール用、スケートボード用オイルの試作にとりかかりました。
既にオイル業者から何パターンかのサンプルを入手していましたが、やはりコダワル部分があり微調整の繰り返し。
重要な中身が出来てから色や容量を決定し、原価計算の元で容器や価格を決定します。これは大まかに済んでいるのですが。
が、容器には元々コダワリがあり、既存のBOREDオリジナルオイル同様に完璧な透明容器で素材はPETと決めています。
これは当然中身が良く見えた方が良いからですが、PET素材は強く軽い利点もあります。いわゆるペットボトルですから。中々壊れない事は皆さんもご承知でしょう。携帯する事を考慮すれば尚更PET素材が適している訳です。
さて、上記3種類のオイルにおいても市販の有名メーカーや定番メーカーの物をことごとく買い漁りテストしてみました。で、ガッカリだったのは市販のスケートボード用オイル。海外の一流メーカー製と国内の最大メーカー製をどちらもテストしましたが、正直期待ハズレの「汎用オイル」でした。ホビー用もラジコンやミニ四駆に使用される物を試しましたが、これもただの「汎用オイル」です。強敵なのはやはりリール用でしたが、これは色々なバリエーションがあり、一言で表せませんがどれも個性が無い。比較的高品質な物は価格も高価でしたが、それなりに評価出来る内容でした。
さて、ならBOREDはどうする?今まで通りBOREDの提唱する油膜性能と極圧性能をバランス良く配合し、使用する主要ベアリング規格に合わせた粘度調整を行なう。それだけです。画像の様な直径10mmのベアリングに高粘度のオイルを入れても意味がありません。かかる荷重がその粘度を必要としていないからです。なら低粘度にすれば良いのですが、溶剤で希釈するのか油脂で希釈するのか?ならばその種類は?と色々と選択肢が増えてきます。これを提携業者へ伝え、場合によってはこちらで配合した物を渡し「この数値を上げたい」とか「この添加剤をもう数パーセント増やしたい」などの意見を伝えます。
正直どれも良くてキリがないんですが、BOREDの希望するスペックで一番安定している物を選択します。まぁウンチクはどうでも良いんです。「使えば分かる」を実感して欲しい、ただこれだけの為にオイルを作っています。そして嘘偽りの無い高品質な材料を使う。料理でも建築でも同じ、素材の品質が大切です。
さて、画像のリールは自分の物ですが、もうメンテを繰り返し5年?位使っています。ベアリングは当然変更していますが、最新の飛距離重視なリールと互角に飛びます。そしてこのリールを3台も持っていると言う、なので最新リールに入れ替える意味もないんですね。なのでこのリールはメーカーが部品供給を止めるまで使い続ける予定です。
そんな訳でこれから容器業者へ打ち合わせのメール。まずはシーズンインしたリールオイルからでしょうか。