2017/06/02

先の記事ではこれから訪れる梅雨の長雨、真夏の豪雨、初秋の台風に備えた事前対策としてBORED VITALのWRシリーズをお知らせしましたが、もちろん上記シーズン中はBORED METHODとしてもお知らせする事があります。
既にMETHODヘビーユーザーの方々はご承知と思いますが、これからのシーズンは金属全般にとって一番過酷なシーズンとなります。
冒頭の様に水分や湿度が金属全般に影響する事は、もちろん酸化を起こすと言う意味での事ですが、それ以外にも高温による膨張や潤滑油自体の酸化や乳化などが挙げられます。
非常に誤解が多いのですが鉄以外の金属も当然酸化します。つまりは錆びると言う事です。
鉄の様に表面が赤茶になる訳ではない事が誤解の原因ですが、アルミやジュラルミンは白く酸化を起こし、チタンやステンレスは表面が濁る様に酸化を起こします。
これらを防ぐ方法として一般的には何かしらの表面処理を行うか、定期的に注油して油膜を与えてやるかとなりますが、どちらが安価で手間もいらないかと言えば当然注油に軍配が上がります。
また、注油においては酸化の防止だけでなく、本来の効果として潤滑の促進や焼き付き防止の意味もあるので一石二鳥となります。
また、熱膨張した金属同士は精度が悪くなり本来の公差で無くなります。つまりは丁度良い隙間だった物が突然キツくなるまたはユルくなるイメージです。
それらを防止する為には極圧性や減摩性に優れた油膜を与えてやり、同時に浸透性や吸着性も必要となってきます。
何でも良いから適当なオイルを注油しておけば良いと言う訳ではなく、安価な鉱物油などにおいては酸化し易い物や揮発し易い物が多いので注意が必要です。
これからのシーズンに向け特に重点的な注油が必要なカテゴリー毎にBORED METHODの推奨ラインナップとしては下記を推奨します。
先ずバイシクルのおいてはチェーン、ワイヤー、ギアスプロケットなどの常に摩擦や摺動する部分にLIGHT DUTYまたはBSLRを、ステム、ポスト、クランプなど雨による浸水影響が多い部分にはBSLGやTHGがお勧めです。
次にフィッシングにおいては当然リールの露出し水分を常に受けているレベルワインダーにはLIGHT DUTYやTHGを、スプールベアリング、ハンドルノブベアリング、ラインローラーなどの簡易的にシールドされながらも浸水が懸念される部分にはGOLYAT、LIGHT DUTY、BSLRをお勧めしています。
最後にスケートボードには基本ウィール内に収まった状態のミニチュアベアリングが主体となりますが、回転を求める場合にはKRAKEN、GOLYATを、耐久性を特に重視する場合にはLIGHT DUTYをお勧めしています。
それぞれ粘度や特性が異なりますのでお好みのフィーリングが無い場合には、各種を混合してオリジナルカスタムオイルを作れる事もBORED METHODオイルの特徴です。
とにかく金属への事前対策としての注油はパーツの寿命や精度に大きく関わって来ますので、必ず上記推奨オイルを参考に定期的な注油をお願い致します。
ご自身でメンテナンス出来ない場合は記BORED METHODお取り扱いDEALER各店までご依頼してみてください。
引き続きご注文はBORED STOREまたはBORED METHODお取り扱いDEALER各店よりお待ちしています。