2017/09/21

容器の一部が欠品につき大変永らく欠品となっておりますMETHODのオイル各種ですが、近日中には上記不足品が入荷する見込みとなりますので、ご注文いただいていましたお客様及びDEALER各店におきましては今暫くお待ち頂ければと思います。
さて、デフォルトで使用している容器が無い事もあり、別注生産用でストックしていた容器を使用して新製品のサンプルテストを行っていましたが、正直言ってキリが無いと言いますか、これで完成でもあり未完成でもあると言う結果に至っています。
つまり現時点で納得は出来ているんですが、更なるオーバースペックを狙えるなら狙いたいと、数種類の添加剤配合比を色々と見直しています。
10mlを基準に何%添加するかの配合率なので、使い捨てスポイトの消費量がハンパありませんが、ベースオイルを無駄にするよりはマシだろうと。
では何を生産しているのかと言えばズバリBOREDでは初となる耐久防錆オイルなんですが、THICK HEAVYを凌ぐ超高粘度で更に液状グリスと唱える様な粘性となっています。
ベースオイルは合成油のポリアルファオレフィンを使用し長期に渡る剪断性を維持する目的と広い温度変化に対応する目的で使用していますが、合成炭化水素を使用した添加剤が厄介で添加率が中々決定出来ません。
また、肝心の防錆添加剤については最高の物が特注出来たのですが、これもまた厄介で不要な部分を補う為に更に別の添加剤を使用する為に苦戦していました。
この耐久防錆オイルのターゲットとしては表面処理されていない露出した金属の潤滑防錆となるのですが、潤滑性能や回転性能を求める場合には不向きなオイルとなります。
常に回転や摩擦している箇所でも油膜さえ存在していれば錆の発生はありませんが、固定されている状況や常に水分に晒されている状況では油分との乳化により油膜強度が著しく低下してしまいます。
それを跳ね返す?程の極端な耐久性がある粘性と油膜の存在をベースとして、その油膜内には高性能な防錆剤が効いていると言うイメージです。
現在フライスで切削した生地のS45C鋼を使用し、独自で塩水噴霧テストを行っていますが、わざわざ業者に出すほどのテストでも無いので自社で行っています。
市販の防錆オイルやグリスは塩水噴霧テストで50時間をクリアすれば非常に優秀となりますが、その一方で防錆ワックスを使用した場合は100時間や200時間をクリアする製品もあり、更にメッキ等の表面処理においては500時間や1000時間などにも耐える事が出来ます。
ただMETHODがターゲットとしている点として、あくまでもオイルとして考える必要があるので動きのある場所で使用する前提として潤滑も考慮に入れなければなりません。
あと少しこのテスト結果に問題がなければMETHODからのリリースまたは別注としてのリリースが出来るかもしれません。